ヨガインストラクターとして、日々、体と心を磨いている高野真利さんと彩り株式会社代表・渡井が対談。体と心がいきいきと目覚めだすヨガの魅力について伺いました。

ヨガの虜になった 衝撃のリラックス効果

渡井：高野さんは、もともと大手商社の営業担当をされていたと聞きましたが、なぜヨガの世界に？

高野：当時は忙しすぎて自分の時間もとれず、かなりの運動不足でした。それで、試しにホットヨガに行ってみたんです。体が温まって気持ちいい、汗が出てリフレッシュできるということだけじゃなく、大きな気持ちの変化があったんです。なんというか…本当のリラックスって、こういうことなんだ！と衝撃的に感じて(笑)。その感覚が忘れられず、ヨガに夢中になり、今に至っています。

渡井：僕には想像もつかない感覚です…！ヨガって心の安定にもいいんですね。

高野：そうなんです。人ってイライラした時に、深呼吸して気持ちを鎮めるじゃないですか。これがもうヨガなんですよね。ヨガでは呼吸をすごく大事にしていて、思考することをやめて、座って深い呼吸をするだけのヨガでも、血液循環がぐっとよくなるんです。深い呼吸って普段、人間があまりしないことなので、それだけでもすごくリラックス効果があるんですよ。

自分らしさを引き出す 体と心のメンテナンス

渡井：呼吸だけでも血液循環がよくなるということは、体にもいろいろなメリットがありそうですね。　

高野：お肌にハリが出たり、代謝が上がることで汗をかけるようになったりと、たくさんありますね。初めてヨガをされた方はトイレに行く回数が増えるくらい！余分なものを排出できるので、体に熱がこもりやすく、悪いものを出せないという方にもおすすめです。それに、ヨガの動きは＜遅筋＞と呼ばれる細くて小さな筋肉を鍛えるのに向いているので、ボディラインもしなやかになりますよ。

渡井：痩せますか(笑)！？

高野：やり方にもよりますが、ダイエット目的で始められる方は多いですね。痩せたい、体を柔らかくしたい、リラックスしたいといった目的別にできるのもヨガの魅力。でも、何より感じていただきたいのは、メンタルが体に及ぼす影響ですね。本当にリラックスして体と心の結びつきを感じると、生活の仕方も変わっていくんです。例えば、仕事でも家事でも、やるべきことにとらわれ過ぎると、達成できなかった時に「なんで、こんなこともできないの？」と疲れてしまう。でも、ヨガをやるとやるべきことよりも、＜やりたいこと＞＜素直に気持ちがいいこと＞を優先できるようになるんです。自分の感覚を大事にすると、心の疲れにも気づいてあげられる。スポーツと違って人と比べることもないので、自分らしさや自分なりのバランスも引き出せるようになります。自分にとっていい状態というのは人それぞれで、このあたりは美容にも通じることじゃないかと思いますね。

渡井：まさに、その通りですよね。たとえ肌が弱い方であっても植物の力で健やかになり、その人らしい美しさを見つけてほしいというのがmogansの願いです。感覚で言えば、シンプルに香りで気持ちよくなってほしいとも思いますし。

高野：人間がシンプルになれる習慣って、都会にいると少ないんですよね。ヨガも公園やビーチなどの自然と近い環境でやると、五感が冴えたりもします。自然に身をゆだねて気持ちよさを味わう、自然の力を日常に取り入れるという楽しみを誰もが見つけてくれたら嬉しいですね。