気になる“足のむくみ”、でもきちんとケアをすれば大丈夫!

「デスクに座って仕事をしていると、どうしても足がむくんでしまう」という経験を持つ人は、意外と多いようです。でも大丈夫!原因を知ってきちんとケアをすれば、帰りがけに靴がキツくなるようなこともなく、スッキリした足で仕事に集中することができます。


まずはむくみのメカニズムを知っておくことが大切

 

足のケアに入る前に、まずは「なぜ足がむくむのか?」というメカニズムを知っておきましょう。むくみは、身体を循環している血液と大きく関係しています

 

血液を体内に送るポンプの役割を果たしているのが“心臓”。
ここから送り出された血液は動脈を通って身体全体に流れるのですが、「立ちっぱなし」や「座りっぱなし」で仕事をしていたりすると、足の部分だけがどうしてもイレギュラーな状態になってしまいます。

 

本来は立ったり座ったり歩いたりしているのが、足にとっては当たり前なので、片寄った状態が続くと足の血液が心臓に戻りにくくなり、血液が足の中で渋滞を起こしてむくんでしまうのです


立ちっぱなしや座りっぱなしが続くとどうなるか?

<立ちっぱなしが長時間続く場合>
販売員や美容師などの仕事をしている人は、一日の中で立ち続けている状態が長く続くため、重力の関係でどうしても血液が足に溜まってしまいます
それによって静脈の圧が高まることで、むくみが起こります。特に女性は男性に比べて筋肉量が少なく、ホルモンの影響などもあって、足がむくみやすくなっています。

 

<座りっぱなしが長時間続く場合>
デスクワークの人や家にいてあまり動かない人は、足を動かさずにじっとしていることで、筋肉が弱って血液を心臓に戻す筋ポンプ作用が働かなくなってしまいます
そうすると足に血液が溜まってしまい、むくみが起きるのです。

 


足のむくみを解消するには、どうしたらいい?

では、立ちっぱなし・座りっぱなしによる足のむくみを解消するには、いったいどうしたらいいのでしょうか?

 

<立ち仕事やデスクワークの人のための“足のむくみ対策”>
●とにかく歩く機会を増やす
足のむくみを解消するには、筋ポンプ作用を活発にするために、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが大切です。かといって、ジムで筋トレをするほど頑張る必要はあません。
毎日の通勤のときに、エレベーターやエスカレーターをやめて階段を使ったり、昼休みや休憩時間になるべく歩くだけでもだいぶ違います。足の筋肉を鍛えることを意識して、軽い足取りでキビキビと歩きましょう。

 

●ふくらはぎのマッサージをする
毎日5分だけでもふくらはぎのマッサージをしてあげると、むくみの予防や解消につながります。汗や尿が出やすくなるように水やぬるま湯を飲んだ後、ふくらはぎにクリームやオイルを塗ってからマッサージを始めましょう。

①足首からからふくらはぎにかけてマッサージ
足首から膝に向けて両手で優しくなで上げ、膝のお皿まできたら膝の裏に流します。
②スネの部分をマッサージ
足首から膝に向けて、両手の親指でスネの骨の両脇を押していきます。
③膝の裏をマッサージ
足首から膝の裏に向けて、両手でふくらはぎをゆっくりさすり上げ、膝の裏のリンパ節を刺激します。

 

●むくみ解消のためのハイソックスやストッキングをはく
足のむくみ解消のために開発された、ふくらはぎ部分がキュッと締まるタイプのハイソックスやストッキングもあります。これなら仕事中にはくことができるので、むくみに悩むビジネスウーマンの強い味方になってくれるはず!

 

●足のむくみ解消につながる食べ物やサプリを摂る
足のむくみに効果的なのは、「カリウム」や「サポニン」「ポリフェノール」「ビタミンB1・B6」などの成分です。これらを多く含む食品やサプリを摂ることも、足のむくみ解消につながります。
たとえばカリウムが多いのは海藻類やナッツ類など、サポニンはスイカやきゅうりなど、ポリフェノールはブルーベリーや大豆など、ビタミンB1は豆腐やかぼちゃなど、ビタミンB6はニンニクやまぐろなどに多く含まれています。


まとめ

「これなら続けられるかもしれない」と思うむくみ対策があれば、日々の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。ただしごく稀に、下肢静脈瘤や肝臓・腎臓の病気などがむくみの原因になっている場合もあるので、注意が必要です。どんな理由であれ、“むくむ”ということが身体に良くないのだということは自覚し、解消に向けてちょっとしたすき間時間にでもやってみてください。