春は苦みをもれ”季節の野菜”はこんなにすごい!

肌がごわつく。なんとなく顔色がさえない。あれ、こんなところに吹き出物が!という経験はありませんか?
春はお肌の疲れが見え隠れする「ゆらぎ」の季節。その肌トラブル、もしかしたらそれは体の内側からのヘルプサインかもしれません。


その肌あれ、体の内側からのヘルプサインかも

 

季節の変わり目は肌の状態も不安定・・・それは、冬の間の過酷な肌環境に加え、体の中に溜まった老廃物や毒素のせいかも知れません。

 

人間の体には生理的なリズムがあって、寒い季節を乗り越えるために体の中に色々なものを“溜め込もう”とします。脂肪も、老廃物も、です。そして、暖かくなってくると、今度はこれまで溜め込んできたものを外へ『排出』しようとする“デトックス”のシーズンに移っていきます。

 

特にこのシーズンになると、理由のわからない吹き出物がでたり、なんとなく調子が悪いと感じたりする場合は、これまで体内で発生した毒素が原因の可能性が考えられます。


便秘の恐怖

毎日、気持ちの良いお通じはありますか?便秘って、おなかが張って辛いだけでなく、実はかなり怖いことだという事実を知っておきましょう。

 

私たちの体温はだいたい36度〜37度くらい。外気の気温で考えると、真夏の、それも猛暑日と呼べます。そんな環境の中に、食べ物を長時間放置してみたら・・・いかがでしょうか。あっという間に腐敗してしまいます

 

  もし、排出がうまく行かず、私たちの腸の中に腐敗した食べカスがたまっていたら?毒素が発生して、体は悲鳴をあげてしまいます。便秘の場合3〜4日は平気で出ない!なんて声も聞きますが、想像すると実はかなり恐い状態です。

 

「肌は内蔵を映し出す鏡」と言われています。肌荒れは見た目が良くないだけでなく、体内環境が悪くなっているよ!というあなたの体からのヘルプサイン。お肌は体の不調やダメージを知らせてくれる、とても優秀な器官でもあるのです。

 


春はデトックスの季節です

デトックスとは「毒出し」のこと。体内に溜まった、毒素や老廃物を排出して、体内環境をキレイにしてあげることです。それは、お肌を美しくする栄養を吸収するためのベース作りでもあります。

 

私たちは毎日「食べる→消化する→栄養を吸収する」といった『代謝』をしています。その結果、体内には不要なモノ=老廃物が生み出されてしまいます。また、紫外線・ストレス・喫煙などが生み出す過剰な活性酸素や、普段の生活の中で環境ホルモンなどの化学物質も蓄積されていきます。

 

 『デトックス』と聞くと、半身浴とか、運動をするとか、汗を出すような様々な方法が思い浮かぶかも知れませんが、実は、こういった老廃物の約7割は便、約2割は尿から出る、とされているのです。まず、普段から「便秘をしない!」という事がとても効果的と言えます。

 


“春は苦味を盛れ”!旬の野菜の魅力

お野菜を食べる時、『旬』を気にしていますか?季節の旬の野菜には、その時期に体に必要な栄養素が豊富に含まれていて、しかも、年間を通して最も栄養価が高いと言われています。しかも、安い!旬だから!と、いいことづくしです。

 

日本には古くから伝わる“春は苦味を盛れ”という言葉があります。春先になると店先に並ぶ、ふきのとうや菜の花などのお野菜たちには、独特の苦味や香りがあるものが多く、実はこの「苦味」成分に、デトックス作用=老廃物を外に出してくれる解毒作用や腎臓の機能を向上させてくれる力があると言われています。

 

また、春野菜のせり、セロリ、明日葉などの「香り」成分には血行促進、抗酸化作用、血圧を下げるなどの作用が。菜の花の「辛味」成分には肝臓の解毒機能を高める成分が含まれています。

 

春野菜にはβカロテンが豊富なものも多く、抗酸化作用も免疫増強作用も期待大。まさに、その季節に体が欲している栄養分をたっぷり蓄えているのが旬の野菜のすごいところ。美肌に役立つ、抗酸化、食物繊維、ビタミン・ミネラルもあげればきりがないほど豊富です。

 

最近では、ハウス栽培が当たり前になり、野菜の季節感が薄れつつありますが、季節を愛でる気持ちで“旬”を味わう意識を頭隅っこにおいて。スーパーへ行ったら、目立つところに陳列されている、今日の目玉の安いお野菜を手に取るだけです!それはきっと、今最も旬で、今最も体が欲しがっている栄養をたっぷり含んだ、今が最も美味しい、キレイになれるお野菜ですから。

 


美しいお肌は腸内環境から

肌がゆらぐと気分もふさいでしまいそうですが、「知らせてくれてありがとう!」と思って、優しくいたわる気持ちで自分をケアしてあげてみてはいかがでしょうか。
デトックスにぴったりのこのタイミングを活かして、春野菜を美味しく頂いて、体内の老廃物をしっかり排出し、“腸内環境”を整えてゆらぎの季節を乗り切りましょう。