スキンケアや風邪に効果的！　グリチルリチン酸ジカリウムってどんなもの？

化粧品などによく配合されている「グリチルリチン酸ジカリウム」についてご存知でしょうか。
この成分は、よく「有効成分」などとして配合されていることが多いですが、実際にはどんな作用があるのかわからないということもあるでしょう。

グリチルリチン酸ジカリウムって？

この成分は甘草という植物の根の部分から抽出されるもので、甘草はもともと漢方としても用いられていました。

今回はこのグリチルリチン酸ジカリウムについて、期待できる効果の紹介をしていきます。

どんなものに含まれるのかという点も一緒に紹介するので、チェックしてみてください。

グリチルリチン酸ジカリウムに期待できる効果

グリチルチリン酸ジカリウムという名前は知っていても、実際にはどんなものなのかよくわからないということもあるでしょう。
ということでここでは、グリチルリチン酸ジカリウムの持つ作用について紹介していきます。

ニキビ対策
グリチルリチン酸ジカリウムの作用の中でも有名なのが、抗炎症作用です。炎症を抑えることができるので、肌トラブルやニキビなどをケアすることができます。
そのため、肌荒れやニキビ肌に悩んでいるという人にとっては強い味方と言えます。

また、抗アレルギー作用もあるので地肌が敏感だという人にも適していますが、全員に同じような作用があるというわけではないので、アレルギーがある人はまずパッチテストをしてから行うといいでしょう。

黒ずみケア
グリチルリチン酸ジカリウムは、外部からの刺激を抑えて沈静化させる働きがあります。
肌に摩擦が加わるとそれがダメージとなってメラニンの生成を促してしまうことがありますが、グリチルリチン酸ジカリウムはこれを抑えることができるのです。

そのため、肌がメラニンで黒ずんでしまうのを未然にケアすることができます。
黒ずみの起こりにくい素肌を作ることができるので、きれいな状態を維持することができます。
また、雑菌の繁殖を抑えることもできるので、肌荒れやトラブルをも起こりにくくすることが可能です。

解毒作用
グリチルリチン酸ジカリウムには、素肌への効果のほかにも体内でもよい効果が期待できます。
この成分は風邪薬などにも配合されているもので、服用して体内に入ると肝臓の機能を高めることができるので、肝機能に関わるトラブルなどを軽減することが可能です。

慢性肝炎やウイルス性肝炎、肝機能障害などをケアすることができるので、健康的な生活を送るためにも重要な成分といえます。
ただ、内服する場合には過剰に摂りすぎると毒となってしまうこともあるので、きちんとパッケージの服用量を守ることが大切です。

育毛作用
グリチルリチン酸ジカリウムは化粧品だけでなく育毛剤などにも含まれています。
抗炎症を持つ成分なので、肌だけでなく頭皮などの炎症も抑えることができるからです。
頭皮の炎症を抑えることでトラブルも起こりにくくなるので、頭皮周りの悩みであるフケやかゆみ、皮脂などを抑えて健やかな状態を保つことができます。

グリチルリチン酸ジカリウムが含まれるもの

ここまでグリチルリチン酸の効果について紹介してきましたが、実際にはどんなものに含まれているのでしょうか。
ドラッグストアで購入できる商品に含まれているものが多いのですが、木になるという人は成分表をチェックしてみましょう。

化粧品
グリチルリチン酸は、化粧水や美容液などのスキンケアアイテムに多く含まれています。
特に、ニキビケア用の基礎化粧品などには高確率で配合されているので、チェックしてみるといいでしょう。
グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用を持つので肌荒れ防止作用のある化粧品や、敏感肌用のスキンケア用品などにも配合されています。

また、地肌への摩擦などの影響を沈静化させることができるのでメラニン生成を抑えてシミやくすみの発生を抑える働きもあります。
そのため、美白化粧品などに配合されていることもあるのです。ただ、美白に関してはあくまで補助的な成分なので、他に美白有効成分が含まれているかどうかをしっかりとチェックしましょう。

シャンプー・育毛剤
グリチルリチン酸ジカリウムはヘアケアにも効果的なので、シャンプーや育毛剤などに含まれていることも多い成分です。
地肌や頭皮のトラブルを沈静化して抑えることができるので、地肌が荒れやすいという人にとっては重宝します。

頭皮環境を健やかに保つことで健康的な髪の成長を助けることができるので、髪の元気がないという人や薄毛で悩んでいる人は、グリチルリチン酸が配合された育毛剤を手に入れてみるといいでしょう。
また頭皮がオイリーで炎症が起こりやすいという人は、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されたシャンプーを使うと頭皮の過剰な油分を落として健やかな状態に保つことができます。
地肌が乾燥しやすいという人はフケやかゆみなどのトラブルも多いでしょうから、グリチルリチン酸ジカリウムの他に保湿成分が配合されたものを選ぶといいでしょう。

風邪薬
グリチルリチン酸ジカリウムはもともと漢方として使われていた甘草の成分を使用しているので、体に服用することでもよい効果が期待できます。
殺菌作用や抗炎症作用、消炎作用などがあるので、風邪薬などに含まれていることも多いのです。殺菌作用によってウイルスの働きを抑えることができるので、体の回復を促すこともできます。

また、不調や炎症を抑えるために胃腸薬や目薬に配合されていることもあります。
植物由来の天然成分なので、体への影響が気になるという人でも不安なく使用することができるでしょう。
多く摂りすぎると体調不良などの原因となってしまうことがありますから、用法・用量をしっかり守った上で使うようにしなければなりません。